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【続編】「働きやすい病院」認証に向けて…院内で“証拠として残すもの”チェックリスト

  • 執筆者の写真: Hidemitsu Noguchi
    Hidemitsu Noguchi
  • 1月24日
  • 読了時間: 4分

こんにちは、365メディカルのコンシェルジュ ゆき です。前回の記事では、「働きやすい病院」認証は “取り組み”よりも“説明できる状態(エビデンス)”が大事 というお話をしました。

今回は続編として、院内でそのまま使えるように

  • 何を残すと“評価されやすい”のか

  • どんな形で残すとラクなのか

  • 雛形(テンプレ)

をまとめます。

ポイントはひとつだけ。「うちはやってます」を、“誰が見ても分かる証拠”に変えることです。


1. まず結論:証拠は「5つの箱」に入れると迷いません


院内の証拠(記録)は、次の5種類に分けると整理が一気に楽になります。

  1. ルール(規程・マニュアル)

  2. 体制(担当・会議体・役割)

  3. 記録(ログ・台帳・チェック結果)

  4. 改善(PDCAの履歴)

  5. 効果(負担が減った数字・変化)

この5つが揃うと、外部の人に聞かれてもブレません。


2. まずは“最小セット”から:MVP(最初に揃える5台帳)


いきなり完璧は不要です。まずは以下の 5台帳(MVP) があるだけで、説明力がぐっと上がります。


台帳①:勤務・休息の管理台帳(働き方の土台)

何を残す?

  • 月次の所定労働時間、時間外、休日、連勤、当直明けの休息(該当する場合)

  • 問題が出たときの対応メモ

雛形(項目例)

  • 月/部署

  • 対象職種(医師・看護師・事務など)

  • 時間外合計

  • 連勤発生(有/無)

  • 休息確保(有/無)

  • 是正内容(簡単でOK)

  • 確認者(役職)


台帳②:ハラスメント・相談対応台帳(安心して働ける土台)

何を残す?

  • 相談窓口の設置(院内/外部)

  • 相談が来たときの受付・対応・再発防止(個人情報は伏せてもOK)

雛形(項目例)

  • 受付日

  • 区分(パワハラ/セクハラ/患者対応/その他)

  • 受付方法(対面/フォーム/外部)

  • 対応(ヒアリング/注意喚起/配置配慮など)

  • 再発防止(周知・研修など)

  • 完了日

  • 管理者


台帳③:安全・医療情報管理(DXの“安全側”台帳)

医療DXは導入だけでなく、安全管理がセットで求められます。ここは「ちゃんと守ってます」を残す台帳です。

雛形(項目例)

  • 点検日

  • 対象(端末/電子カルテ/共有PC/アカウント)

  • 実施内容(パスワード更新、権限棚卸し等)

  • インシデント有無

  • 対応内容

  • 確認者


台帳④:業務効率化(DX・AI導入)台帳(やったことを残す)

資料でも、DXやAIを使った負担軽減が論点として整理されています。導入したものを「いつ・何を・どこで」使っているか残します。

雛形(項目例)

  • 導入日

  • 施策名(例:電子処方箋、オンライン資格確認、予約システム等)

  • 対象業務(受付/会計/記録/見守りなど)

  • 運用担当

  • マニュアル有無(URL)

  • 問題点/改善メモ


台帳⑤:改善PDCA台帳(“回してる”証拠)

「改善してます」を 履歴として 残す台帳です。勤務環境改善の仕組み自体がPDCAで整備されている前提なので、ここが要です。

雛形(項目例)

  • 課題(例:残業が特定部署に集中)

  • 原因仮説

  • 対策(いつ、何を、誰が)

  • 期限

  • 効果(数値 or 現場の声)

  • 次の一手


3. “効果”は難しく考えなくてOK(3つだけ見れば十分)

効果測定は、最初はこの3つだけで大丈夫です。

  • 時間:残業時間、待ち時間、作業時間

  • 手戻り:やり直し件数、問い合わせ件数

  • :離職、欠勤、採用応募、定着

このどれか1つでも数字が出ると、説明が一気にラクになります。


4. 院内で回すコツ:月1回15分でいい

「台帳が増えると続かない…」という声、すごく分かります。続けるコツは、月1回15分の“確認会”を固定することです。

確認会で見るのは3つだけ

  1. 先月の台帳で赤がついたところ

  2. その場で“次の一手”を決める

  3. 決めたことをPDCA台帳に1行書く

これで「回してる証拠」になります。


5. 365メディカル(ゆき)からの提案:台帳を「Compliance Registry」にまとめる

ここまでを紙・Excelで始めてもいいのですが、最終的には “証跡を散らさない” のが一番ラクです。

365メディカルでは、これらの台帳を Compliance Registry(証跡レジストリ) としてまとめて、

  • 必要なときに必要な範囲だけ出せる

  • 担当が変わっても引き継げる

  • 監査・立入・採用広報にも使える

形に整える支援ができます。

ゆきの解説は、今日はここまでです。また一緒に、少しずつ整理していきましょう。https://www.365medical.or.jp info@365medical.or.jp


6. 注釈(大切なお願い)

本稿は、一般社団法人365メディカルが、現時点で入手可能な公開情報をもとに、現場向けに分かりやすく整理したものです。制度の運用・要件は今後変更される可能性があります。最終判断は、所管官庁の公式資料や専門家見解もご確認ください。

用語集


  • PDCA:計画→実行→点検→改善のサイクル。

  • エビデンス:取り組みの証拠(記録・ログ・数値)。

  • 医療DX:医療の手続きや情報共有をデジタルで改善する流れ。

  • インシデント:情報漏洩や誤操作などの事故・ヒヤリハット。


※本記事に記載している制度・法令に関する内容は、一般社団法人365メディカルが公開情報や資料をもとに整理した参考情報です。当法人は法務・労務の専門家ではなく、本記事は特定の法的解釈や実務対応を保証するものではありません。

実際の対応や判断にあたっては、最新の法令・公式資料をご確認のうえ、社会保険労務士・弁護士などの専門家へご相談ください。本記事は、「制度をどう理解すれば現場で考えやすくなるか」という観点からまとめたものであり、実務検討のヒントとしてご活用いただければ幸いです。

 
 
 

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